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スウェーデンの医療や福祉の現場でみる補助器具は,使う人の事を考えた素晴らしいものです.例えば,4輪の歩行器,街のあちこちで見かけます.安定性があるし,物によっては高さも調節できるし,それほど重くないし,ストッパーもついている,台もあるからその上に飲み物や食べ物を置いて運ぶ事もできるし,ちょっと座る事もできます.スウェーデンの高齢者は必要があれば,無償で使う事ができます. そして,車いす.これもクッションの質もよく,手すりや足台を簡単に取り外す事ができます.とても使いやすく自立を促す事のできる器具たちです. また,介護が必要な方をベッドから車いすに移動させるリフトや,介助歩行をする時などに使う補助器具もあります.これらは介護される人が不安や不快に感じないように,そして介護する人の体を守る物でもあります.こういう事がとっても大事なのではないかと思います.スウェーデンでは労働環境の点から,規定以上の重い物を持たないように,それをサポートする器具を使う事を義務づけられているそうです.看護,介護する人される人が,お互いにいい環境であるようにする事が,いいコミュニケーションを生むと私は思います.
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ここは,ストックホルムの街中にあるデイケアで,65歳以下の中等度の脳障害を持つ方が利用しています.それぞれの希望に合わせ,週に2−4回通っています.入り口がショップになっていて,彼らが作ったものを商品として購入する事ができます.とてもリーズナブルで,いいものがたくさん置いてあります.利用者の方が,『これは私がミシンで縫ったのよ』『これは私が描いたの!』とうれしそうに話してかけてくれます.こうやって商品としてみることができればモチベーションもあがるし,とてもいい刺激になると思います. 利用者は,ここでスタッフと一緒にいろいろな物を作っています.他には,コンピュータを使ったトレーニング,週1回の温水プールでの体操(別の場所にて),絵画,体操,時には,外に散歩に行ったり,ボーリングに行く時間もありました.クリスマスの時期には,クリスマスマーケットも行っています.また,テーマを決めて勉強会も行っていました.例えば,脳の障害について調べたり,お互いの経験を話し合ったり,支援しあったり.それは,時にタフな事ですが,ゆっくり時間をかけて取り組んでいました.スタッフは彼らの長所を上手に延ばし,長期的目標も視野に入れて仕事をしていました.またスタッフは,週1回ミーティングの時間を持ち,それぞれの利用者について途中経過や問題点などについて話し合い,年に2回はコミューン(市)とのミーティングで評価や目標の見直しも行っています.
たくさんの工具や織り機(Vavstol):ここには大小1台ずつありました. 温水プールで体操中.写真はSwedenの歩行器,手元にストッパーがあり,4輪で安定性があります.前の台を使って物を乗せて運んだり,座って一休みしたりできます.更衣室で水着に着替えたら,歩行器でそのままプールまで.ここは,室温が30度以上あって,久しぶりに日本の夏を思い出し懐かしく感じました.
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スンドベリ市が経営しているホームヘルプサービスを訪問しました. 勤務時間:8時〜16:30(その日の回る予定による),夜は17−21時 職員は,13人です.担当している高齢者は100人,ほとんどが80−90歳,2週間に1回の掃除に訪問する方も入れば,重度の方は1日6回,多くは1日4回訪問しています.ナイトパトロールは別の部署のスタッフが専門に行っています.
高齢者は緊急アラームをつけ,何かあればコールセンターに連絡が入り,スタッフが連絡をとったり,自宅に伺ったりする事になっています.朝8時に出勤すると,その日の担当表が配られ,Meetingを行った後,8:15くらいから,それぞれの高齢者宅を回り始めます. 各高齢者によってサービス時間や内容は異なります.朝のシャワーや身支度の手伝い,ベッドメイキング,デイケアへの送り出し,朝食の支度などが午前中の主な仕事です.一人のホームヘルパーが,午前中に3−5名の家庭を回り,リフトでの介護が必要な家には,ホームヘルパーが2人で伺います.午後には週1回の掃除(1−1.5時間),買い物,散歩に行ったり,薬を届けたり..忙しいです.他には近くのカフェまでコーヒーとケーキを食べにいく事もありました(それが週1回その方の日課でした). 食事サービスは,利用者の希望に応じて配達.毎日2種類のメニューがあり,あらかじめオーダーされたものを届けています. 日本では,在宅は無理だろうと思われるADLでも,ご本人が最期まで自宅にいたいという希望があるため,1日6回訪問し,独居で暮らしている方もいました. 施設から在宅介護へ.これが,スウェーデンにおける高齢者ケアの大きな流れで,高齢者特別住宅も5年前から約1万床以上を削減しており,入所までかなり待つ事もあるそうです.そのため重度の高齢者でも,ホームヘルプやショートステイを組み合わせて対応しているようです.ホームヘルプのスタッフの方達も,以前より重度の在宅高齢者が増えていると言っていました.彼らは同じ地域を担当する訪問看護師とも密に連絡を取り合い,状態があまり良くない高齢者の対応をしていました.また糖尿病でインスリン療法を受けている高齢者に対しては,訪問看護師がインスリンを投与しに行くと,30分以内にホームヘルパーが食事を届けていました.これらの対応は,コスト削減に加え,高齢者の自己決定権を重視している結果でもあると思います. —自分で出来る事は自分でやる.自分の意見を主張するが,その判断には責任を持つ− それが根底にある事をスウェーデンの人々をみていて,強く感じます.
晴れた日の公園は,散歩や日光浴を楽しむ人でにぎわいます.
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StockholmのSlussenから,グスタフベリス行きのバスに乗り40分,そこから徒歩15分歩いた所に,その施設はあります.すぐ近くには湖があり,散歩に最適な散策道が続く,美しい静かな街でした.グスタフスベリは,陶器の街でアウトレットや博物館もある観光地です.昨年,訪問した所なのですが,アクティビティーがとても充実していました.少しご紹介したいと思います. ここには病院,あるいはホームヘルプサービスや訪問看護を受けていた方が在宅困難となり移ってきます.民間の施設で,市(commune)から委託され経営しています.41名の方が入居されていました.アクティビティーの担当は,主にOTの女性と,二人の女性です.どの高齢者住宅にもいる訳ではありませんが,この二人の女性は医療スタッフではない職員で,Activityの取りまとめや利用者や家族の話し相手となり,雰囲気作りに欠かせない存在でした.月曜日から金曜日まで,ほぼ毎日午前と午後にアクティビティーが組み込まれています.散歩や体操,ボール遊び,トランプや映画鑑賞,季節にあわせた様々な手芸,月に数回アコーディオンの奏者が来て演奏会などがありました.ユニットごとに,いつものランチをおもてなし用の食器を使って食べる日もありました.
このような施設では,残っている機能をそのまま維持し,自宅での生活をなるべく続けるようにみんなが努力しています.また,高齢者が自分で出来る事は自分でするように,彼らがそれを望む事もあるし,そうしむける事もあります.なんでも手伝いすぎる事は,かえって高齢者の機能を低下させる事になるからです.例えば,ある高齢者がアイロンがけをする時も,スタッフがそばにいて,時々手伝いながら見守る.時間をかけてでも自分でやるという達成感は大事だからとスタッフは言います.一方,それを見守る時間のあるスタッフがいるから出来るという事でもあると思います.
ある日のランチ:ベーコンとブラウンビーンズ,ジャガイモというシンプルな食事です.9名中セッティングすれは自分で食べられる方がは5名,残りの方に対しては,スタッフは自分の食事を食べながら食事介助をしていました. Slussenの近くの見晴らしの良いカフェに,送迎用のタクシーを利用して高齢者とそのご家族,スタッフ,ボランティアの方と行きました.利用者である一人の女性は,話す事も困難で日常生活の全てにおいて介助を必要としていました.しかし夫がケーキを口に運ぶと上手に食べ,ジュースを飲んでいました.夫は妻の頭や顔を撫で,やさしく声をかけていました.病院食のような味気ないものだけじゃなく,できるだけ自宅での生活に近づくような環境の中で,家族や周囲の愛情に囲まれているからこそ,食べるという行為が続くのかなと感じました.
一般にSwedenでは,最期までQOLをできるだけ高く保ち,最期の苦しみは短いものとする事が選ばれ,終末期に入った時は,点滴その他の延命行為はほとんど望まれません.胃瘻もほとんどみる事はなく,この施設でも一人もいませんでした.なおスウェーデンでは終末期を迎えると,医師の判断により英国のクリティカルバスであるLiverpool Care Pathway(LCP)に基づいてケアにあたっているそうです.
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先日,私は再びアートセラピーのクラスを訪れました.
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