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スウェーデンの高齢者ケアの現状と課題 - 最新データで見る数字・制度・将来展望

スウェーデンと日本の高齢者ケアは、一見すると大きく異なるようでいて、実は非常に似た課題に直面しています。本記事は、視察や研修、制度比較を検討する方に向けて、スウェーデンの高齢者ケアを「成功事例」としてではなく、「現在進行形の取り組み」として理解するための出発点となる内容です。
1/8/2026

スウェーデンの高齢者ケアは「理想的」と語られることが多い一方で、人材不足、在宅介護の継続性、孤独、医療と介護の連携など、日本と共通する課題を抱えています。本記事では、スウェーデン社会庁(Socialstyrelsen)の最新データをもとに、数字から見える現状と将来の展望を整理し、日瑞が学び合えるポイントを解説します。

特に、日本でも共通して課題となっているのは次のようなテーマです。

  •介護人材の確保

  •在宅介護の継続性

  •高齢者の孤独・心の健康

  •医療と介護の連携

  •地域全体で支える仕組みづくり

これらは、どちらの国でも現在進行形のテーマです。だからこそ、私はいつも思います。

「両国はお互いに学び合える。そしてそれは、とても価値のあることだ。」

スウェーデンでうまくいっている部分を知ることは、日本での取り組みにヒントとなり得る、また、逆に日本の細やかで丁寧なケアの姿勢は、スウェーデンが学ぶべき点でもあります。

それでは、スウェーデンの社会庁(Socialstyrelsen)が2025年3月に発表した最新データをもとに、スウェーデンの高齢者ケアの現状を整理していきます。

視察をご検討の方、研修を計画されている方、政策・制度比較に関心がある方の「出発点」としてお役に立てば嬉しく思います。

スウェーデンの高齢者ケア – 課題、数字、将来の展望

高齢者人口の増加とケアの必要性

スウェーデンでは2033年までに高齢者人口が大幅に増加すると予測されています。67〜79歳の人口は3.7%増加、80歳以上の人口は38%増加します。この変化により、医療、在宅介護、高齢者向け特別住宅 (高齢者施設))、リハビリテーション、適応住宅などのニーズが大幅に増加します。慢性疾患や機能障害を持つ高齢者が増えることで、介護・医療体制の強化が求められます。予防ケアや福祉技術の活用により、高齢者がより長く自立して生活できる可能性もあります。

高齢者ケアの満足度

スウェーデンの高齢者の満足度は高く、高齢者向け特別住宅に79%、在宅介護に85%が満足しています。しかし、サービスを受ける高齢者の割合は減少傾向にあります。80歳以上の高齢者では、17.5%が在宅介護を受け、10.4%が高齢者向け特別住宅に入居しています。

高齢者向け特別住宅と待機期間

高齢者向け特別住宅の入居枠は限られており、平均待機期間は63日です。待機期間が長いため、高齢者は健康や安全のためには自宅で過ごす期間が長くなることがあります。

在宅介護

多くの高齢者は、在宅介護のサービスに満足していますが、一方でスタッフの継続性の不足が問題として指摘されています。この問題に対応するため、スタッフの継続性を高める新しい制度の導入が始まっていますが、まだ十分な成果は確認されていません。在宅介護を受ける高齢者は、2週間で平均16人の介護スタッフに接しており、継続性の改善は今後の重要な課題となっています。

短期入所施設とデイサービス

短期入所やデイサービスは、一時的な介護やリハビリ、社会的交流に重要です。しかし、利用可能な高齢者は減少傾向にあり、80歳以上の高齢者のうちデイサービス利用者は1.2%、短期入所利用者は0.8%にとどまっています。これにより、入院後のリハビリや社会参加の機会に影響する可能性があります。

孤独と精神的健康

多くの高齢者が孤独を感じており、健康や生活の質に影響を与えています。60歳以上の高齢者の26%が中程度の孤独感、8%が深刻な孤独感を感じています。特に高齢男性はリスクが高く、85歳以上の男性の自殺率は人口10万人あたり53人と報告されています。

高齢者ケアに従事する人材

スウェーデンの高齢者ケアに従事する人材は、准看護師114,079人(61%)、正式な資格を持たないスタッフ72,805人(39%)です。安定した経験豊富なスタッフの存在は、高齢者ケアの質を高める上で不可欠です。

デジタル参加と福祉技術

全ての高齢者のうち5人に1人はインターネットを利用しておらず、特に高齢女性で割合が高くなっています。自治体は高齢者のデジタル参加支援を拡大しており、GPSアラーム、投薬自動化機器、デジタル夜間監視などの福祉技術の活用も進んでいます。しかし、地域によって利用状況に差があります。

将来への展望

スウェーデンの高齢者ケアは大きな課題に直面していますが、同時に多くの可能性があります。予防ケア、人材確保、デジタル技術、福祉技術への投資を通じて、高齢者がより長く、安全で自立した生活を送れる環境を整えることが可能です。

2024年10月時点の65歳以上高齢者に対するサービス利用状況

  •65歳以上人口: 2,140,000人(20.8%)

  •在宅介護153,400人

  •高齢者向け特別住宅: 84,300人

  •短期入所(ショートステイ): 7,300人

  •デイサービス: 11,300人

‍参照
Socialstyrelsen ”Vård och omsorg för äldre – Lägesrapport 2025”

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