孤独とデジタル・デバイドを減らす「デジタル准看護師」



ここ最近、私たちは「高齢者の孤独防止」と「予防的な支援」をテーマにした視察プログラムをいくつか実施してきました。その中でとても興味深いと感じた取り組みの一つが、スウェーデンのいくつかの自治体で導入されている「デジタル准看護師(Digital Undersköterska)」という役割です。
デジタル准看護師とは
自治体は高齢者向けに専用のアプリを提供しており、そのアプリを通じて「デジタル准看護師」とやりとりができます。デジタル准看護師の目的は、
•高齢者の自立と主体性の向上
•孤独感の軽減
•心身の健康づくりのサポート
•そしてデジタルを活用した効率的な支援
を行うことです。このサービスは すべて無料で提供されています。
提供される主なサービス
•チャットやビデオ通話での相談対応
•日常生活に関するアドバイス(運動、食事、地域の活動など)※ 医療行為や医療相談は含まれません
•高齢者の自宅を訪問しアプリ操作や設定のサポート
•アプリ内で日常のリマインダーを設定
例:運動の時間、シャワー、地域活動、食事の注文 など
•自治体が提供する高齢者向けのイベントや活動情報の紹介
「高齢者はデジタルが苦手」という思い込み
デジタル准看護師の方にお話をうかがった際、「高齢者はデジタルが使えないのでは?」と質問すると彼女はこう答えました。
「多くの人がそう思い込んでいますが、実際には約20%の方がサポートを必要とする程度です。必要な方には何度でも訪問して、一緒に学んでいきます。」
また自治体では、
•高齢者向けの IT講座の実施
•iPad やスマートフォンの貸出制度
なども行っており、無理なくデジタルに触れていける環境が整えられています。
実際に振り返ると、私の80代の両親も毎日スマートフォンを使いこなしており、今では生活に欠かせないものになっています。
まとめ
デジタル准看護師は、新しい技術を「人と人をつなぐため」に使うという、とてもスウェーデンらしい発想です。
「高齢者の孤独を減らし、生き生きとした生活を支えるためにデジタルを活用する」この取り組みは、これからの地域福祉にとって大きな示唆を与えてくれるものでした。
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