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世界自閉症啓発デー:普通のふりをしなくていい。ハンナさんの生活から見るスウェーデンの自閉症支援

自閉症のあるハンナさんの生活から、スウェーデンでは「できないことを補う支援」が日常の中に自然に組み込まれていることが見えてきます。 支援を受けながら自分らしく生きることが、「普通」でいられる社会のあり方を示しています。
4/1/2026

4月2日は世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)ですね。スウェーデンでも、自閉症の人にとって青年期から成人期へのトランジション(移行期)は非常に大きな挑戦であると認識されています。

今回は19歳でアスペルガー症候群と診断されたスウェーデン人女性がどのようなサポートを受けながら生活しているのか、わかりやすいビデオを見つけたのでご紹介します。

 https://www.autism.se/stod-och-rattigheter/stod-i-vardagen/boendestod/filmer-om-boendestod/

ハンナさんは、自閉症と強迫性障害を持ちながら、ライター兼講演者として活動しています。週に2回、生活支援を利用しています。家事をすること自体は問題ではないものの、「家事を始めること」、また「どのくらいやればちょうどいいのか」の判断が苦手だと言います。

ビデオのなかで支援スタッフさんがこう声をかけます。

支援スタッフ「ハンナ、水道の不具合の件は連絡した?とても大切よ。」
ハンナさん「そうだった。急いで電話しないと。」


ハンナさんが水道会社に電話をかけている間、スタッフはそばで見守ります。このように、スタッフはハンナさんが自分のやり方で物事を進められるようにサポートしています。

ハンナさん自身も「支援があることで、パートタイムの仕事も生活も無理なく続けられるし、猫や婚約者と一緒に家で過ごすこともできる。」と話します。

このような個人に合わせた支援は、本人の強みを活かしつつ、必要な支援を受けることで安心して生活できることを示しています。支援を受けることは決して弱さではなく、生活の質を保ち、働き続ける力にもつながるのです。

さらに、スウェーデンでは組織レベルでも大きな支援が進められています。スウェーデン自閉症協会は今年、スウェーデンのチャリティ型宝くじを運営する団体から500万クローナの基礎支援を受け、柔軟な活動資金として活用しています。

また、スウェーデン王妃 シルヴィア王妃が設立した、子どもの虐待や搾取の防止に取り組む国際NGO団体「ワールド・チャイルドフッド財団」との共同プロジェクトに対して約1200万クローナの助成金が承認されたことも発表されました。このプロジェクトは、自閉症の子どもや若者が性的虐待にさらされるリスクを減らすことを目的としています。

スウェーデン自閉症協会の特徴は、当事者・家族・専門家が同じ立場で意思決定に関わる点です。そのため、実際のニーズに即した支援が生まれやすい仕組みになっています。

 

先ほどのハンナさんにとって、一部のことにサポートが必要であることは問題ではありません。自分の得意なことに自信を持ち、自分が評価されていると感じているそうです。これは仕事だけでなく、他の場面でも同じです。彼女は「普通の人のふり」をする必要はないと感じているそうです。

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